Re: Intel派の考え(かなり長いです(^^;


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投稿者 いしかわ 日時 2001 年 3 月 08 日 01:34:30: [DG-004095]

回答先: あなたはAthlon派それともPentium派どっち? 投稿者 zato 日時 2001 年 3 月 07 日 00:34:48

むー、意外とAthlonを推す声が多いのですね。
まぁここは、ベンチマークを重視する向きや、ゲームユーザーが多そうなので仕方ないことなのかもしれませんが・・・

前の書き込みでは、Athlonを選ぶ魅力がないと書きましたがAthlonはバランスが悪い点があるんですよ。
Athlonはどちらかというと整数演算に特化したCPUアーキテクチャであり、それがビジネスアプリや一般的なゲーム、ベンチマークなどで好結果を出す要因となっています。
しかしどなたかが書かれていたように、このへんのソフトを使う限りであればじつはDuronやCeleronでも十分、圧倒的な数値差を埋めるほどの体感速度の違いは出ません。

ところで現在のCPUに求められているのは浮動小数点演算能力です。
そのあたりが必要なソフトいえば、3DCGレンダリング、MPEG4エンコード、またAVI>>MPEG2などへのソフトウェアエンコード、3Dゲームなどですが、これらは浮動小数点演算、さらに大抵はSSEを多用します。

http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20001124/hotrev86.htm

このベンチマークの、MediaEncoder7を見るとわかるのですが、これが現状のAthlonが抱える最大の問題点です。
Intel系に有利なベンチじゃないかという声もたしかにあります。 しかし浮動小数点演算を必要とする場面で、Athlonは役に立たない、それがいまひとつ、Athlonを選べない理由です。
(FPU Winmarkなど、拡張命令に対応してないソフトではAthlonが上なんですけどね・・・

Photoshopの項目に関しても同様で、Athlon1.2をPentium3 1.0が上回っています。
これは当然、デュアルにするとさらに上になるわけで(まぁ今は133MHz FSBで手軽なIntel製チップセットがありませんが) そういったところでも、Athlonが用途によっては向いてない面があるわけです。

SSEに対抗するものとして、AMDには3DNow! という技術があります。
K6-2が出た当時、AMDが公開したベンチマークによると、浮動小数点演算性能でPentium2を上回るということでした。
しかしK6-2が出てからかなり経ちますが、ビジネスソフトや3DCGソフトなどでは3DNow! 対応のものはほとんど無いに等しいのではないでしょうか。
実力があっても発揮できない、これもAthlonの弱い部分です。

以上長くなりましたが・・・
というわけでSSEを積んだAthlonは非常に期待できる、ということですね(笑
しかしPentium4はSSE2を搭載しているわけで、まだ及ばない部分があるわけですが現状を考えればSSEが搭載されただけでも、前進する部分は非常に大きいと思います。
Duronと新Athlonはソケットが同じということですから、Athlonが欲しいのであれば新しいものまで待って、つなぎにDuronを買うという選択肢は大いに有効なのではないかと思います。
(もっとも、MMX実装当初の互換CPU群のように、SSEパフォーマンスがIntelに比べて低い、なんてことがあったら困るのですが(笑)

P.S. 上のPentium3 1.0BのベンチはRDRAMでの計測なので、SDRAMだと少し値が落ちるかもしれません(と都合のわるいことは最後に書いておく(爆


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